JSONファイルとは何か
Claude をカスタマイズする MCP の設定には、Claude の拡張機能で MCP サーバーを選ぶ方法と、JSONファイルを直接書き換える方法の2通りがあります。この記事では後者を扱います。難しそうに聞こえますが、ルールはシンプルで、読み終えれば迷わず編集できるようになります。
JSON とは、設定や情報をテキストで整理して書くためのフォーマットです。
💡 フォーマットとは?
データの書き方のルール・形式のことです。
たとえば「名前:山田、年齢:28、所属:東京大学」という情報を JSON で書くと、次のようになります。
JSON{
"名前": "山田",
"年齢": 28,
"所属": "東京大学"
}
人間にも読みやすく、コンピュータにも処理しやすい形式です。各パーツの意味は、次の図のとおりです。
JSONの基本ルール
JSON には厳格なルールがあります。1文字でも間違えるとエラーになるので、次の4つを押さえましょう。上の図と照らし合わせると分かりやすいです。
ルール①:文字列は必ずダブルクォーテーションで囲む
キーも、文字列の値も、必ず半角の " で囲みます。シングルクォーテーション('名前': '山田')は JSON では使えません。
JSON{
"名前": "山田"
}
ルール②:項目と項目の間はカンマで区切る(最後の項目にカンマは不要)
複数の項目を並べるときは、項目のあいだをカンマで区切ります。ただし最後の項目にはカンマを付けません。ここはエラーの最頻出ポイントです。
JSON{
"名前": "山田",
"年齢": 28,
"所属": "東京大学"
}
上の例では "名前" と "年齢" の後ろにはカンマがあり、最後の "所属" にはありません。
ルール③:数字はクォーテーション不要
文字列はダブルクォートで囲みますが、数値はそのまま書きます(囲むと「文字列」扱いになってしまいます)。
JSON{
"年齢": 28,
"名前": "山田"
}
ルール④:波括弧 {} と角括弧 [] を使い分ける
{} は「キーと値のひとまとまり」、[] は「値を並べたリスト」を表します。違いは次の図のとおりです。
たとえば「複数のメンバー」を持たせたいときは、値の部分を [] のリストにします。
JSON{
"メンバー": ["山田", "田中", "鈴木"]
}
よくあるエラーと原因
| エラーの原因 | 悪い例 | 正しい例 |
|---|---|---|
| 最後の項目にカンマ | "所属": "東大", |
"所属": "東大" |
| シングルクォーテーション | '名前': '山田' |
"名前": "山田" |
| 括弧の閉じ忘れ | { "名前": "山田" |
{ "名前": "山田" } |
| 全角文字の混入 | "名前":"山田" |
"名前": "山田" |
💡 コロン(:)やカンマ(,)は必ず半角で入力
日本語入力モードのまま入力すると全角(: ,)になり、エラーの原因になります。記号を打つときは半角英数モードに切り替えましょう。
JSONファイルの編集方法
JSON ファイルの編集には「テキストエディタ」を使います。テキストエディタとは、文字を編集するためのアプリです。Word や Pages と違い、装飾のない純粋なテキストを扱います。目的に合わせて、次の3つから選んでください。
方法①:VS Code(おすすめ)
VS Code(Visual Studio Code) は、Microsoft が無料で提供しているテキストエディタです。
💡 なぜおすすめか?
JSON の書き方が間違っていると、その場で赤い波線で教えてくれます。さらに、MCP の設定や Claude Code でも同じエディタを使うため、今のうちに慣れておくと一石二鳥です。
インストール方法
- https://code.visualstudio.com にアクセス
- 「Download」ボタンをクリック
- Mac 版または Windows 版を選んでダウンロード
- ダウンロードしたファイルを開いてインストール
JSONファイルを開く方法
- VS Code を起動
- メニューの「ファイル」→「ファイルを開く」
- 編集したい JSON ファイルを選択
VS Codeの便利機能
エラーの自動検出:間違いがある行に赤い波線が表示されます。
自動整形:次のショートカットで、インデント(字下げ)を自動で整えてくれます。
| OS | 自動整形のショートカット |
|---|---|
| Mac | Shift + Option + F |
| Windows | Shift + Alt + F |
方法②:メモ帳(Windows標準搭載)
Windows に最初から入っているシンプルなテキストエディタです。追加インストール不要ですぐ使えます。
💡 注意点
エラーの自動検出機能がないため、間違いに気づきにくいです。VS Code が使える環境では VS Code を推奨します。
JSONファイルを開く方法
- JSON ファイルを右クリック
- 「プログラムから開く」→「メモ帳」を選択
方法③:テキストエディット(Mac標準搭載)
Mac に最初から入っているテキストエディタです。
💡 重要:必ずプレーンテキストモードで使う
テキストエディットはデフォルトで「リッチテキスト」モードになっており、JSON の編集には不向きです。下の手順でモードを切り替えてください。
プレーンテキストモードへの切り替え
- テキストエディットを開く
- メニューの「フォーマット」→「標準テキストにする」をクリック
JSONファイルを開く方法
- JSON ファイルを右クリック
- 「このアプリケーションで開く」→「テキストエディット」を選択
エディタの選び方まとめ
| エディタ | OS | インストール | エラー検出 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| VS Code | Mac・Windows | 必要 | あり | ⭐⭐⭐ |
| メモ帳 | Windows のみ | 不要 | なし | ⭐ |
| テキストエディット | Mac のみ | 不要 | なし | ⭐ |
迷ったら VS Code を選んでください。エラーをその場で教えてくれるので、JSON 編集のミスが激減します。
実際にJSONファイルを編集してみよう
練習として、簡単な JSON ファイルを作って編集してみましょう。
ステップ1:新しいファイルを作成
VS Code で「ファイル」→「新しいファイル」→ ファイル名を test.json として保存します。
ステップ2:以下を貼り付ける
test.json{
"サイト名": "bioinfo-hub",
"カテゴリ": ["RNA-seq", "Python", "Claude"],
"公開中": true
}
ステップ3:自動整形を実行する
| OS | ショートカット |
|---|---|
| Mac | Shift + Option + F |
| Windows | Shift + Alt + F |
インデントが自動で整えば成功です。
まとめ
- JSON は設定や情報をテキストで整理する書き方のルール。
- 文字列はダブルクォートで囲み、項目はカンマで区切る(最後の項目にはカンマ不要)。
- 数値はクォート不要。
{}はまとまり、[]はリスト。 - コロンやカンマは必ず半角で入力する。
- 編集には、エラーを自動検出してくれる VS Code が最もおすすめ。
次の記事では、ここで覚えた JSON を使って、Claude を MCP でカスタマイズする方法を解説します。
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